iPhoneの法人契約完全ガイド!メリット・デメリットからキャリア比較、格安SIMの選び方まで徹底解説!

業務効率化やコスト管理等の観点から、社用携帯としてiPhoneの導入を検討する企業が増えています。
しかし、「法人契約は個人契約と何が違うの?」「どのキャリアで契約するのが一番お得なの?」といった疑問をお持ちの担当者様も多いのではないでしょうか。

本記事では、iPhoneを法人契約するメリット・デメリットから、キャリアの料金比較まで、担当者が知りたい情報を網羅的に解説していきます!

目次

iPhoneの法人契約とは?個人契約との違いを解説

初めに、iPhoneの「法人契約」が「個人契約」と何が根本的に違うのかを明確にしていきます。
契約の主体や支払い方法、利用できるプランなど、基本的な違いを理解することが最適な選択への第一歩です。

そもそも法人契約とは?

法人契約とは、株式会社や合同会社といった法人や個人事業主が事業利用を目的として通信キャリアと結ぶ契約形態のことです。契約名義が法人であるため、ビジネスシーンの利用を前提とした様々なサービスが提供されます。個人名義の携帯電話を業務利用するより、経営管理の簡略化やセキュリティ強化など、多くのメリットがあります。

一目でわかる!法人契約と個人契約の4つの違い

それでは実際に「法人契約」と「個人契約」違いを見てみましょう!

比較項目法人契約個人契約
① 契約名義と支払い法人名義(または屋号)請求書による後払いが基本個人名義クレジットカードや口座振替が基本
② 料金プランと割引法人専用プラン、複数台割引などボリュームディスカウントあり一般消費者向けプランが基本家族割などが中心
③ 管理・サポート管理者による複数回線の一括管理法人専用のサポート窓口契約者自身が回線を管理一般のサポート窓口
④ セキュリティMDM等による端末の一元管理が可能高度なセキュリティ設定に対応基本的に自己管理セキュリティ対策は利用者に依存

iPhoneを選ぶべき?Androidとの違いを法人視点で比較

法人携帯を導入するうえで、多くの担当者様が最初に悩むのが「iPhone」と「Android、どちらを選ぶべきか?」ではないでしょうか。ここでは「操作性」「セキュリティ」「価格」という3つの法人視点から両者を徹底比較していきます!

操作性と社員教育のしやすさ

まず、比較したいのは、全社員の使いやすさと、導入時の教育コストに関わる「操作性」です。
iPhoneは全モデルでOS(iOS)と操作方法が統一されているため、ITリテラシーに関わらずに誰でも直感的に使えるのが最大の強みなので導入後の問い合わせ対応や研修のコストを大幅に削減できます。

一方、Androidはメーカーごとに操作性が異なるため、機種が混在すると管理が難しくなる可能性があります。

セキュリティと管理のしやすさ

法人利用で最も重要視するべきなのは「セキュリティ」です。

iPhoneのOSであるiOSは、Appleが一元的に開発・提供しているため、脆弱性への対応が迅速かつ全端末に一斉配信されるため、全社のセキュリティレベルを高く、均一に維持することができます。
また、MDMツールとの親和性も非常に高く、遠隔での厳格なセキュリティポリシー適用に適しています。

端末各と選択肢の豊富さ

導入コストに直結する「端末価格」も重要な比較ポイントといえます。
Android端末は、数万円で購入できる安価なモデルから高機能なモデルまで、非常に幅広い価格帯から選べるのが魅力です。
一方、iPhoneは比較的高価格帯に位置しますがiPhone SEのようなコストを抑えたモデルも存在します。

法人利用ならどちらがおすすめ?比較まとめ表

これまで三つの視点から「iPhone」と「Android」を比較してきました。
改めて、これらの違いをまとめた表を提示します。
結論として、管理のしやすさと高度なセキュリティ、社員の使いやすさを重視するなら「iPhone」、
予算の柔軟性や端末の選択肢の広さを優先するなら「Android」がおすすめといえます。

比較項目iPhone (iOS)Android
操作性・教育◎:非常に優れる。操作が統一的で教育コストが低い。○:機種により異なる。自由度が高いが、統一性に欠ける。
セキュリティ◎:非常に優れる。OSの更新が早く、管理しやすい。○:優れる。ただし自由度が高い分、管理が複雑化しやすい。
端末価格△:比較的高価。ただしSEモデル等の選択肢あり。◎:選択肢が非常に豊富。低価格帯から選べる。
管理のしやすさ◎:MDMとの親和性が高く、一元管理に最適。○:管理可能だが、メーカーや機種ごとの対応が必要な場合がある。

iPhone法人契約の5つのメリット

先ほどまで、「iPhone」と「Android」を比較してきました。
ここでは改めてiPhoneに焦点を当てて、法人契約における具体的なメリットを深堀りしていきます。

メリットにつきましては以下の5つです。

  1. 通信コストの削減と経費計上
  2. 請求書の一体化による経理業務の効率化
  3. 高性能による業務の効率化
  4. データ移行が容易にできる
  5. 長期的な利用が可能

これらの視点から解説していきます。

通信コストの削減と経費計上

法人契約最大のメリットとして、「コスト削減効果」があります。
法人向けの特別割引プランや、複数台契約によるボリュームディスカウントが適用されることが多いです。これにより社員一人一人が個人で契約するより通信費を大幅に抑えることができます。

請求書の一体化による経理業務の効率化

法人契約にすることで全回線分の請求書が会社に一枚で届くため、経理担当者の業務負担を軽減することができます。また、誰がどれだけ利用したかを一目で確認することができ、支払い処理も一度で完了します。

高性能による業務の効率化

iPhoneは機能や品質のクオリティが高いため、安定した動作で業務をこなすことができます。
また、iPhoneはどの機種においても使い方に大きな違いがないため直感的に使用できるのも強みです。

データ移行が容易にできる

携帯を機種変更する際に、データ移行は必須な業務といえるでしょう。
この時、iPhoneあればデータ移行をスムーズに行えるため、業務が滞りません。
データ移行の例として「クイックスタート」があります。
方法としては以下の通りです。

  1. 新iPhoneを旧iPhoneの近くに置く(Bluetoothが有効かを確認する)
  2. 画面の案内に従って設定を開始する
  3. Wi-Fiまたはデバイスのモバイルデータ通信ネットワークに接続する
  4. Face IDまたはTouch IDの設定
  5. データの転送方法を選択する
  6. データ移行が完了するまで2台のデバイスを電源につないだままで近づけておく

さらに、同じApple IDであればアプリの再インストールも不要であり、再設定の手間をなくなります。

長期的な利用が可能

iPhoneはバッテリーの寿命がほかの携帯電話と比べて長い傾向にあります。そのため、バッテリー残量に気を取られずに業務をこなすことが可能です。

また、OSのサポートが長いことも強みの一つです。
サポートが終了することで脆弱なセキュリティが露呈してしまったり、使えないアプリが増えてしまします。そのなかでiPhoneのOSのサポートは平均で約6~8年のため長期的な利用において大きなメリットと言えます。

iPhone法人契約のデメリットと対策

ここまではiPhone法人契約においてメリットを解説してきましたが、その一方で注意すべき点も存在します。これらのデメリットを事前に理解することで、導入後のトラブルを防ぎましょう。

デメリットについては以下の3つです。

  1. 端末価格が比較的高価
  2. SDカードが使えずストレージ管理に工夫が必要
  3. 契約手続きの手間と期間の縛り

これらの点から対策方法も踏まえて解説していきます。

端末価格が比較的高価

iPhoneは高品質である分、端末価格は高い傾向にあります。
複数台を一度に導入する場合、初期コストが大きな負担になる可能性があるので、気を付けましょう。

対策
初期費用を抑えたい場合は、比較的安価な「iPhone SE」などの型落ちモデル中古iPhoneの活用などを選択肢に入れましょう。また、これらの型落ち・中古iPhoneを探す際にMVNOを利用することが可能です。独自のルートで状態の良い端末を調達・販売しています。これらの方法を活用することで月額費用を平準化することができます。ロケモバにおいても端末販売を行っているため詳しくは以下をご参照ください。

SDカードが使えずストレージ管理に工夫が必要

iPhoneにはSDカードスロットが搭載されていません。そのため、購入時の内臓ストレージ容量以上のデータを物理的に拡張することはできません。また、ストレージの容量が多いiPhoneを導入しようとすると初期費用が高くなってしまうため、ストレージと費用のバランスを考える必要があります。

対策
iCloud DriveやMicrosoft 365、Google Workspaceなどの法人向けのクラウドストレージを積極的に活用することで、端末本体ではなくクラウド上にデータを保存する運用が可能となります。

また、iPhoneにはSDカードリーダーは搭載されていません。しかし、外部アダプタを使用することでSDカードリーダーによるデータのやり取りは可能です。

契約手続きの手間と期間の縛り

法人契約では、登記薄謄本などの必要書類が多く、個人の契約に比べて手続きが煩雑に感じられることがあります。また、多くのプランで2年間の契約期間が設けられており、途中解約をすると違約金が発生することがあります。

対策
必要書類を事前にリストアップし、不備のない準備をすると同時に、企業の将来計画を見据えて、慎重なプラン・契約期間の選択をしましょう。

【大手キャリア編】iPhoneの法人契約の料金プランと特徴を徹底比較

iPhoneの法人契約において、通信キャリアの選択は最も重要な意思決定の一つです。
ここでは、国内の主要4大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)に焦点を当て、その特徴と料金プランを比較・分析します。

大手キャリアで契約するメリット・デメリット

まず、大手キャリアで契約することの全体的なメリット・デメリットを整理します。

メリット

最大の利点は「通信品質の高さと安定性」、「全国を網羅する広範な通信エリア」です。
また、手厚いサポートやセキュリティ、クラウドサービスといった多岐にわたるビジネスソリューションをワントップで提供している点も強みです。

デメリット

一般的に、後述する格安SIM(MVNO)と比較して月額料金が高額になる傾向にあります。
また、プランの柔軟性がやや低く、長期契約が前提となる場合もあります。

docomo:品質と信頼の「ドコモMAX」と「ドコモmini」

NTTドコモは、業界トップクラスの通信品質と圧倒的なネットワークカバレッジが最大の強みです。
地方や山間部でも安定した通信をもとめる企業に最適です。

ドコモMAX

「ドコモMAX」は「~1GB」、「1GB~3GB」、「3GB~無制限」のデータ容量に応じて料金が変動する段階性の無制限プランです。割引や特典が充実しているのも特徴です。
月々のデータ使用量に波があるユーザーや、容量を気にせず使いたいユーザーが混在する法人に最適です。詳しくは以下からご参照ください。

参考:https://www.docomo.ne.jp

ドコモmini

「ドコモmini」は月額利用可能データ量において「4GB」、「10GB」のいずれかを選択し、それらの容量に応じて低価格なプランを提供するプランです。「ドコモMAX」と同様に法人向けのきめ細やかな割引がございます。
通話やメールが中心のユーザーが多い法人に最適です。

詳しくは以下からご参照ください。

参考:https://www.docomo.ne.jp

au:DX推進を支援するソリューション連携プラン

参考:https://biz.kddi.com

auは単なる通信回線の提供に留まらず、企業のデジタルトランスメーション(DX)を支援するパートナーとしての色合いが強いキャリアです。

使い放題MAX+5G/4G

「使い放題MAX+5G/4G」は基本、データ容量が使い放題な一方で、データ利用量が200GB/月超の時は最大5Mbpsで制限され、デザリング等は合計60GBまでとなっています。
また、データ容量が合計1GB以下の月は自動的に割引されます。さらに、3回線以上の加入による法人向けの永年の割引もあります。詳しくは以下をご参照ください。

auバリューリンクプラン

「auバリューリンクプラン」は仕様は基本的に、「使い放題MAX+5G/4G」と同じですがセットで使えるオプションが多種多様となっています。例として「au 5G/4Gエリア外」の通信や混雑時の高速通信等があります。詳しくは以下をご参照ください。

スマホミニプラン+5G/4G

「スマホミニプラン+5G/4G」は5GBまでのデータ利用量に応じて「~1GB」、「1GB~3GB」、「3GB~5GB」の3段階で利用料金が変動します。
データ利用量が5GB/月超の時は最大300Mbpsで制限されます。詳しくは以下をご参照ください。

ソフトバンク:柔軟なデータシェアと豊富なソリューション

参考:https://www.softbank.jp

ソフトバンクは、積極的なキャンペーン展開と、法人向けの多様なソリューション提供が特徴です。
コストパフォーマンスと利便性を両立させたい企業に適しています。
例として「メリハリ無制限+」と「ミニフィットプラン+」について解説します。

メリハリ無制限+

「メリハリ無制限+」はデータ容量が無制限であり、200GB/月を超過すると最大4.5Mbpsに制限されます。また、データ容量が合計2GB以下の月は自動的に割引されます。そして通話量にあわせた通話オプションもございます。詳しくは以下をご覧ください。

ミニフィットプラン+

「ミニフィットプラン+」は毎月のデータ容量が1GB未満であれば比較的安価で使用できる変動制のプランです。利用料金は「~1GB」、「1GB~2GB」、「2GB~3GB」の3段階で変動します。詳しくは以下をご覧ください。

ソフトバンクでは他にも様々なプランがあるので、要望に応じたプラン選びが可能です。

楽天モバイル:コストパフォーマンスが強みの「楽天最強プラン ビジネス」

参考:https://business.mobile.rakuten.co.jp

楽天モバイルは、価格競争力が最大の武器です。
通信コストを削減したい企業にとって、魅力的な選択肢となります。

Rakuten最強プラン ビジネス

「Rakuten最強プラン ビジネス」は音声+データプランを無制限で利用できるため社用携帯を大容量で使用する法人におすすめです。また価格においても他社と比較しても安価となっています。
詳しくは以下をご参照ください。

【格安SIM編】iPhone法人契約でコストを削減!選び方と注意点

次に、月々のコストを徹底的に抑えたい場合に非常に有力な選択肢となる「格安SIM(MVNO)」について、そのメリット・デメリットから、選び方のポイントなど、詳しく解説していきます。

格安SIM(MVNO)で法人契約するメリット・デメリット

まず、格安SIMの導入を検討するうえで、その長所と短所を正確に理解することが重要です。

≪格安SIM(MVNO)のメリット≫

1.圧倒的なコスト削減
最大のメリットは、大手キャリアに比べて月額料金を大幅に削減できる点です。同じデータ容量であっても、半額以下になることも珍しくありません。

2.シンプルな料金体系
プランがデータ容量ごとにシンプルに分かれていることが多く、直感的でわかりやすい料金体系が魅力です。

3.契約の柔軟性
データ容量やキャリアの選択肢が広く、法人のニーズにあわせたプランを見つけることが可能です。
また、サポート体制についても充実していることが多く、破損等のトラブルにも対応が可能です。

≪格安SIM(MVNO)のデメリット≫

1.通信速度が不安定になる可能性
すべての利用者が一斉に通信を行う平日の昼休み(12時~13時)や夕方の帰宅時間帯は、大手キャリアから借りている回線が混み合い、通信速度が低下する傾向があります。

2.対面サポートの不足
大手キャリアのように全国に専門ショップを構えている事業者は少ないです。
また、サポートについてはオンラインや電話が中心となります。

法人契約に対応した格安SIMの選び方3つの重要ポイント

数ある格安SIMの中から、自社に最適なサービスを選ぶためには、以下の3つのポイントを必ずチェックしましょう。

1.利用する回線の種類(ドコモ・au・ソフトバンク)を確認する

格安SIMは、大手3キャリアのいずれかの通信網を借りてサービスを提供しています。
例えば、地方や山間部での利用が多い場合はドコモ回線、都市部が中心ならauやソフトバンク回線といったように、自社の主な活動エリアで最も安定して繋がるキャリアの回線網を利用している格安SIMを選ぶことが、快適な通信環境を確保する上で非常に重要です。

2.法人向けサービスの充実度をチェックする

単に料金が安いだけでは、ビジネス利用には不十分です。
導入事例」や「請求払いへの対応」、「管理者向けツール」等を確認することでビジネス利用に対して十分かを判断しましょう。

「ロケットモバイル」における導入事例は以下で確認できるため、よろしければご参考にしてください。

3.サポート体制を比較検討する

対面サポートが少ない分、電話やメールでのサポート体制の質が重要になります。
法人専用の問い合わせ窓口が設置されているか、対応時間はどれほどかなどを事前に確認しておくと、万が一のトラブル時にも安心です。

また、格安MVNOの選び方・候補については以下の記事で解説しているのでご参照ください。

iPhoneの法人契約に最適な格安SIMなら「ロケットモバイルZ」

iPhoneを法人で導入する際は月々の料金だけでなくセキュリティ運用の柔軟性も重要な検討ポイントとなります。ロケットモバイルZは、通常の格安SIMにはない固定IPアドレスの付与が可能です。
ですので、社内のシステムの安全な接続を実現できます!

他にも以下の点で優れています!

詳しくは以下をご参照ください。

まとめ

本記事では、iPhoneを法人契約するメリット・デメリットから、大手キャリアや格安SIMの比較、そして導入後のセキュリティ対策までを網羅的に解説しました。

iPhoneの法人契約は、単なる通信コストの見直しに留まりません。業務プロセスを効率化し、従業員の生産性を高め、企業の競争力を強化するための戦略的な投資です。まずは自社の状況を整理し、複数の選択肢を比較検討することから始めてみてはいかがでしょうか。

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