「SIM」ってそもそも何?基礎知識や使い方、選び方について解説!

※本記事は㈱IoTコンサルティングが提供する法人向け通信サービスの紹介を含む広告です。

スマートフォンや監視カメラなど、私たちが普段目にする様々な通信機器を扱う上で欠かせないものが「SIM」です。しかし、その正体や役割について詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。この記事では、SIMの基本知識から使い方、選び方まで、わかりやすく解説します。

SIMの基礎知識

SIMとは

SIM(シム)とは、Subscriber Identity Moduleの略で、日本語では「加入者識別モジュール」を意味します。主に小型のカードの形をしており、一般的に「SIMカード」と呼ばれています。

SIMには通信キャリアの契約情報や電話番号、通信ネットワークに接続するための認証データが記録されており、この小さなカードがなければ、スマートフォンで通話やモバイルデータ通信を利用することができません。

SIMの機能

通信ネットワークへの接続

SIMは、通信キャリアが提供する通信ネットワークと、私たちが利用するスマートフォン等の端末をつなぐ役割を果たします。

これにより、インターネットへの接続・通話・SMSの送受信が可能となります。

個人情報の管理

SIMには契約者の契約情報、電話番号等の識別情報が含まれています。

これにより、通信キャリアはネットワークを利用する個々のユーザーを特定し、適切なサービスを提供することができます。

国際ローミング

海外で通信ネットワークを利用する際も、SIMカードを挿入していれば、対応するネットワークで通話やデータ通信が利用できます。

SIMの種類

出典:楽天モバイル

サイズの違い

  • 標準SIM

日本では2008年ごろに普及した、縦25㎜×横15㎜の比較的大きなサイズのSIMカードです。初期に普及したスマートフォンなどは、このSIMカードに対応している場合がほとんどでしたが、現在ではほぼ使用されていません。

  • マイクロSIM

縦15㎜×横12㎜の、標準SIMより小型化されたSIMカードです。2010年ごろから普及し、古いモデルのスマートフォンで使用されることが多いSIMカードですが、現在発売されているスマホにもmicroSIMカード対応の製品が存在し、今でも一定の需要がある種類です。

  • ナノSIM

縦12.3㎜×横8.8㎜の最小サイズのSIMカードで、2012年ごろから普及し、現在では多くのスマートフォンが対応している、最も主流のSIMカードとなっています。

eSIM

物理カードが存在せず、デバイスに内蔵された状態で使用可能なSIMです。オンラインで契約情報を切り替えるだけで通信キャリアの変更が可能であったり、物理的なSIMカードとは異なり、紛失や破損のリスクが無い等、様々なメリットが存在するSIMです。

SIMカードの使い方

SIMカードの使い方は非常に簡単で、以下のような手順で準備を行うことで通信の利用が可能となります。

1.SIMカードを購入

通信キャリアやMVNO(格安SIM提供事業者)からSIMカードを購入します。利用したいキャリアや、想定される利用容量等を考えた上でプランを選び、契約を完了させましょう。

2.端末に挿入

端末のSIMトレイを引き出し、カードを正しい向きで挿入します。その後、トレイを戻し端末にSIMカードを入れれば準備完了です。

3.初期設定を行う

デバイスのネットワーク設定で、通信キャリアが提供するAPN(アクセスポイント名)を入力します。これにより、インターネット接続が可能になります。

SIMカードの選び方

SIMカードを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。

対応する端末の確認

まず、使用する端末がどのサイズのSIMカードに対応しているか確認しましょう。SIMカードの種類の説明にもあった通り、古い機種などの場合は、現在主流ではないマイクロSIMだけしか使えないことがあるため、注意が必要です。

また、eSIM対応端末の場合、物理SIMが必要ない場合があるため、自分が使用する端末がどのようなSIMに対応しているのかを事前に調べておくことが重要です。

対応する通信キャリアの確認

次に、契約予定のSIMがどのような通信キャリアに対応しているか確認しましょう。

SIMはその種類によって、対応可能な通信キャリアとそうでない通信キャリアが存在するため、契約の際は自分が利用したい通信キャリアに対応しているSIMを選ぶようにしましょう。以下が通信キャリアの種類です。

  • 大手キャリア(例:NTTドコモ、au、ソフトバンク)

安定したネットワークと幅広いサービスを提供していますが、MVNOと比較すると料金がやや高めです。

  • MVNO(格安SIM)

低価格で柔軟なプランが魅力的ですが、大手キャリアと比較するとサービスの守備範囲の部分で劣る場合があります。

プラン内容の確認

データ通信量、通話料金、SMSの利用可否、契約縛りの有無などを考慮して、自分の使用状況に合ったプランを選びましょう。例えば、画像データの送受信など、データ通信を主に使用する利用用途の場合は大容量のデータプランを選ぶと良いでしょう。


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SIMカードのメリット

  • 柔軟に通信契約を変更可能

SIMカードを交換することで、異なる通信キャリアやプランを試すことが可能です。

  • デバイス間の切り替えが簡単

SIMカードを他のデバイスに差し替えるだけで、同じ電話番号や通信プランをそのまま利用できます。

  • 海外での利用が便利

海外渡航時にローミング対応SIMや現地のプリペイドSIMを使うことで、コストを抑えながら通信を利用できます。

SIMカードの注意点

  • 紛失や盗難

特に物理SIMカードを紛失すると、電話番号が他人に利用されるリスクがあります。PINコードを設定しておくことで、不正利用を防止することができます。

  • 互換性の問題

デバイスによっては特定の通信キャリアのSIMカードしか利用できない場合があるため、契約前に対応バンドやSIMロックの有無を確認する必要があります。

  • 料金プランの見直し

定期的に契約プランを見直し、自分の使用状況に合った最適なプランに変更することが大切です。

おすすめのSIMカード活用方法

  • デュアルSIM端末の活用

デュアルSIM対応の端末を使用すると、2枚のSIMカードを同時に利用することができます。例えば、同じ端末を使用する際に、仕事用とプライベート用で電話番号を使い分けるなどの使い方が可能です。

  • 格安SIMの利用

大手キャリアが提供するSIMから、MVNOが提供する格安SIMに切り替えることで、通信費を大幅に削減することができます。特にデータ通信が中心のユーザーにとっては、コストパフォーマンスが高い格安SIMがおすすめです。

  • 海外でのローカルSIMの利用

海外では、現地の空港や店舗で提供されているプリペイドSIMを購入することで、安価にデータ通信を利用できます。

まとめ

SIMカードは、通信ネットワークを活用する上で欠かせない重要な要素です。この記事で紹介した注意点等を考慮し、用途や予算に合ったSIMカードを選ぶことで、快適かつ経済的に通信サービスを利用することが可能です。

事前に情報を十分に調べ、利用用途に合った最適なSIMサービスを見つけることで、自分にぴったりの通信環境を整えましょう!


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