Wi-Fiルーターにおいて家庭用と業務用のどちらを導入すればいいか迷っていませんか?
家庭用は一般的な家庭での利用を前提に設計されているため、接続台数が限られています。
一方、業務用は多数のデバイスに対応し、セキュリティ機能が充実しています。特に、企業の機密情報保護やリモート管理機能が強化されており、安定した通信を提供します。
本記事では、これらの視点から違いを明らかにしていきます。
業務用Wi-Fiルーターとは?

業務用Wi-Fiルーターは、オフィスや店舗などのビジネス環境で使用されます。
家庭用Wi-Fiルーターと比べて同時接続台数が多く安定した通信を提供することが可能です。
さらに、セキュリティ面でも優れており、企業の機密情報を守る高度な保護を実現します。
また、業務用ルーターはリモート管理機能を備えているため、遠隔地からネットワークの監視や設定変更ができる点も大きなメリットです。
これらの特徴により、業務用Wi-Fiルーターはオフィスや店舗での効率的なネットワーク運用を支える重要なインフラとして活躍しています。
【オフィス向け】Wi-Fiは業務用がいい?家庭用Wi-Fiルーターを利用するデメリットとは?
家庭用Wi-Fiルーターは、家庭における利用が前提であり、オフィスでの利用には不適切です。
特に、多数のデバイスが同時に接続される環境では、通信速度が低下しやすく、業務効率に影響を及ぼします。
また、セキュリティ面でも企業の機密情報を守るには不適切です。
以下に具体的なデメリットと失敗例を示します。
- 通信速度の低下
家庭用Wi-Fiルーターは「同時接続台数15台前後」が限界であることがほとんどです。
また、接続台数が多くなるほど通信が遅延します。
▶例:Web会議を大人数で行うと通信が不安定になる。
通信速度の低下が業務効率にどのような影響を及ぼすかは以下の記事からご参照ください⇩
- セキュリティリスクが高い
家庭用Wi-FiルーターはWPA2/WPA3などの通信内容の暗号化に対応している一方でVPNや端末認証機能がないことがほとんどです。
▶例:企業の顧客データがサイバー攻撃により流出し法的責任問題へと発展する。
- 遠隔管理の柔軟性
家庭用Wi-Fiルーターは遠隔管理ができないことがほとんどです。そのためメンテナンスや問い合わせに対しては現場対応が必須となります。またサポートについても1年間程度であり、長期の保守が不可能となっています。
▶例:Wi-Fiルーターの故障を現場対応することになり修理が遅れて業務が停止してしまう。
業務用Wi-Fiがおすすめな理由
業務用Wi-Fiは、多数のデバイスが同時に接続しても安定した通信を提供します。
VPNや端末認証機能で高度なセキュリティを確保し、情報漏洩リスクを低減します。
さらに、遠隔管理機能によりトラブル対応が迅速で、業務効率向上に寄与します。
このパートにおいては業務用Wi-Fiルーターをオフィスで使用するうえで優れている点を紹介していきます。
大人数でもストレスフリーな通信速度
以下は、業務・家庭用Wi-Fiルーターの同時接続台数を比較した表です。
業務用Wi-Fiルーター VR-U300W | 家庭用Wi-Fiルーター WSR-1800AX4Pシリーズ | |
推奨同時接続台数 | 40台 | 14台 |
参考:業務用と家庭用の違いはここにあった!
SOHO・小規模オフィスに業務用Wi-Fiルーターをオススメする4つの理由
(https://www.buffalo.jp/biz/industry/detail/pro-wi-fi.html)
業務用Wi-Fiルーターは、40台以上の同時接続に対応しています。
家庭用ルーターの推奨接続台数が15台前後であるのに対し、業務用は3倍以上の接続耐性を有し、テレワークが普及した昨今において従業員が一斉にWeb会議やクラウドサービスを利用しても通信速度を維持することが可能です。
例えば、夕方のラッシュアワー時に接続台数が増加しても、動画配信や大容量ファイルの送受信が遅延しない設計です。
強固なセキュリティで情報漏洩を阻止する
業務用Wi-Fiルーターは、IEEE 802.1X認証やVPN機能などのセキュリティ機能を持っていることが多く、企業の機密情報を多層的に保護します。
家庭用ルーターのWPA2/WPA3暗号化に加え、IEEE 802.1X認証による端末ごとの個別認証やVPN機能による通信経路の暗号化を実現することで、不正アクセスや中間者攻撃のリスクを排除します。
また、最新モデルにおいては企業向けにWPA3-Enterprise、802.1X認証、ゼロトラストセキュリティなどの高度なセキュリティにも対応しています。
例として以下のWi-Fiルーターが対応しています。
- WAPM-1266R

参考:https://www.buffalo.jp/product/detail/wapm-1266r.html
仕様
セキュリティ機能 | 対応状況 | 備考 |
WPA3-Enterprise | 〇 | 192-bitセキュリティモードを含む |
WPA3-Personal | 〇 | ファームウェアVer.1.14以降必須 |
IEEE 802.1X認証 | 〇 | EAP-TLS/TTLS/PEAP方式に対応 |
ゼロトラストセキュリティ | △ | 公式仕様未明記 |
サイバー攻撃が高度化する現代において、顧客情報や財務データを扱う企業は、GDPRや個人情報保護法に対応したセキュリティ基準が求められます。業務用ルーターはこれらの規制要件を満たし、情報漏洩事故による法的リスクや信用失墜を未然に防ぎます。

遠隔管理機能で管理者の負担を軽減
以下は業務・家庭用Wi-Fiルーターにおける遠隔管理サービスの対応を比較した表です。
業務用Wi-Fiルーター VR-U300W | 家庭用Wi-Fiルーター WSR-1800AX4Pシリーズ | |
リモート管理サービス 「キキNavi」 | 〇 | × |
※ネットワーク 管理ソフトウェア 「WLS-ADT」 「WLS-ADT/LW」 | 〇 | × |
※ソフトウェアバージョン4.4.14以降に対応可
業務用Wi-Fiルーターは、クラウド型リモート管理サービス「キキNavi」に対応します。
「キキNavi」はインターネットを経由することで遠隔に設置された機器と管理者をつなぎ、その機器の稼働状況を把握することができ、その稼働状況を共有することも可能です。
また、メンテナンス用の簡易的な操作であれば遠隔から可能であり、現場対応の手間を削減することが可能です。
参考:リモート管理サービス「キキNavi」(https://www.buffalo.jp/biz/service/detail/kikinavi.html)
同じく、ネットワーク管理ソフトウェアである「WLS-ADT」や「WLS-ADT/LW」にも対応しています。
「キキNavi」との同時管理はできませんが、HDD障害などの管理、Wi-Fi環境を1台のパソコンで把握することが可能です。
参考:法人向け管理ツール(https://www.buffalo.jp/product/detail/wls-adt.html)
これらのサービスにより現場訪問を減らし、管理者の負担を軽減します。
手厚いサポートで安心
以下は業務・家庭用Wi-Fiルーターにおけるサポートを比較した表です。
業務用Wi-Fiルーター VR-U300W | 家庭用Wi-Fiルーター WSR-1800AX4Pシリーズ | |
メーカー保証 | ※標準5年間 最長7年間 | 1年間 |
保守 | 〇 | × |
法人専用窓口 | 〇 | × |
※標準保障は3年間であり、Web上の5年保証登録をすることで2年延長します。
業務用Wi-Fiルーターは、最長7年の長期保証と法人専用窓口の専門サポートが最大の特徴です。
家庭用ルーターの保証期間が1年程度であるのに対し、業務用の保証期間は5~7年です。
もちろん、業務用・家庭用Wi-Fiルーターはどちらもサポート窓口へ問い合わせをすることが可能ですが業務用のみ法人専用窓口があるためそちらへの問い合わせも可能です。
また、保守サービスも対応しているため突然の故障に対しても対応が可能です。
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まとめ
オフィスにおいて業務・家庭用Wi-Fiルーターのどちらを選ぶかは業務環境に直結します。
最大の効率で業務を行うために自社に合ったルーターを検討するための一助になったら幸いです。