Wi-Fiの同時接続台数の目安とは?多いとどうなる?台数の確認・増やす方法を解説

テレワークやIoT機器の普及により、オフィスや店舗で同時にWi-Fiに接続する端末の数は増加傾向にあります。

しかし、ルーターの最大接続台数を超えてしまうと、通信速度の低下や接続の不安定さといった問題が発生しやすくなります。

本記事では、Wi-Fiルーターの同時接続台数の目安や、接続台数の確認方法、さらには接続台数を増やすための対策について詳しく解説します。

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Wi-Fiの同時接続台数とは何?

同時接続台数とは、Wi-Fi機器1台で同時に接続できる端末の台数のことです。
機器ごとのおおよその同時接続台数は以下の通りです。
モバイルWi-Fi(持ち運べるWi-Fi):10~30台
〇ホームルーター(固定Wi-Fi):30台~

上記は目安であり、機種によって異なります。

同時接続台数が多いと、それだけ多くの端末でインターネットが利用できるため、そのWi-Fi機器のスペックは高い傾向にあります。では、繋がる端末が多ければ多いほど良いのでしょうか?実はそうとも限りません。同時接続台数が多すぎると、余計な出費や通信速度の低下などのデメリットも存在します。本記事では同時接続台数の基本的な考え方からWi-Fi機器を選ぶ時のポイントまで、徹底解説します。

Wi-Fiの同時接続数が多いとどうなる?メリット・デメリットについて

本項では、同時接続台数が多いことのメリットを再確認した上で、デメリットにも触れていきます。

メリット

Wi-Fiの同時接続台数が多いことによるメリットは、主に3つのメリットがあります。

  1. 機器購入費が削減できる
    1台のWi-Fi機器でたくさんの端末がインターネット利用できるため、追加機器の購入コスト(金額だけでなく時間も)を抑えられます。
  2. Wi-Fi機器の管理が楽になる
    設定の変更やソフトウェアの更新は、基本的にWi-Fi機器ごとに行う必要があります。同時接続数が多いWi-Fi機器を1台契約すれば、複数の機器を管理する手間が省けます。
  3. 電波が広範囲に届く
    同時接続数が多いWi-Fi機器は基本的に高性能。電波強度が強く、広範囲をカバー可能です。階層や部屋を跨いで安定した接続が実現するので、通信品質を最優先にお考えの方は要チェックな項目です。

デメリット

同時接続台数が多いことにはメリットがある一方で、ご利用の目的や方法によってはデメリットになる場合もあります。主なデメリットを3つご紹介します。

  1. 必要以上に出費する
    Wi-Fi機器に限らず、スペックの高いものほどお値段も張ります。実は半分以下のコストで十分であるにも関わらず、オーバースペックなWi-Fi機器をご利用ではないでしょうか?まずは、Wi-Fi機器への接続が必要な端末(PC/タブレット/スマートフォン)の台数を見直してみるのも良いでしょう。
  2. 古い端末では通信品質を発揮しきれない
    同時接続台数の多いWi-Fi機器は新しい機種が多いです。これらの機器は高速の通信規格(例:IEEE 802.11ac/n)に対応しています。ところが、お手元のPCやスマートフォンなどの中には旧式の通信規格(例:IEEE 802.11b/g)にしか対応していないものもあるかもしれません。
  3. 通信品質が低下する(つながりにくくなる/つながるが遅くなる)
    複数の端末で同時にインターネット通信をする場合、回線が分散されるため通信速度が低下します。動画などの大容量なデータの通信では特に遅くなるのが目立ちます。

通信速度が遅くなった際の速度や原因については以下の記事で解説しているのでご参照ください。⇓

現在のWi-Fiに接続している端末台数を確認する方法

本項では、お手元のWi-Fi機器に現在接続中の端末台数を確認する方法について、PC・スマートフォンそれぞれのパターンに分けてご紹介します。

PC(Windows)で確認する方法

  1. コマンドプロンプトを開く
    Windowsの検索窓で、「cmd」と入力し、エンターキーを押してください。
  2. コマンド「arp -a」を入力
    コマンドプロンプト内で「arp -a」と入力し、エンターキーを押してください。
  3. 接続している台数が表示されます。
    現在接続されている端末のIPアドレスとMAC(物理)アドレス、接続状態(動的/静的)が一覧で表示されます。

スマートフォンで確認する方法

  1. スマートフォンでWi-Fi機器にインターネット接続する
    接続するにはSSID/パスワードが必要です。お手元の端末または仕様書をご確認ください。
  2. メーカー専用アプリ(ある場合)に登録
    Wi-Fi機器の各メーカーは、端末管理などが可能な専用アプリを設けていることが多いです。
    (例:TP-Link、Buffalo)アプリがある場合はダウンロードし、アカウント登録をお済ませください。
  3. ログインして接続端末を確認
    アカウント内の管理画面にて、接続端末一覧を確認できます。 

Wi-Fiの同時接続台数を増やす方法はある?

日常において、Wi-Fiは1人だけよりも複数人・複数端末で同時に利用する場面が多いでしょう。利用者の増加・接続端末の追加などによっては現在の同時接続台数では足りなくなることも起こりえます。そこで本項では、同時接続台数を増やすための方法を紹介します。

接続する端末に優先度をつける

同時接続台数を増やす前に、そもそも本当に増やす必要があるのかを見直しましょう。
Wi-Fiの同時接続台数を増やす場合、追加の費用が発生します。
現在ご利用中のWi-Fi機器で十分運用が可能ならば、それに越したことはありません。
あまり利用しない端末がある場合は接続を解除して、同時接続台数に余裕を持たせましょう。

Wi-Fi機器を追加する

どうしても同時接続台数が足りない場合、実際にWi-Fi機器を増やすのも一つの手段です。ここで、Wi-Fi機器を追加する際のポイントを紹介します。

  • 同じ機種のWi-Fi機器を選ぶ
    できるだけ現在ご利用中のWi-Fi機器と同じ機種、または同じメーカーの機器を選んでください。既に利用している機器で操作も慣れているため、ストレスなく導入できるはずです。
  • 各機器を適切な間隔で設置する
    電波干渉を避けるため、各Wi-Fi機器間を10m以上離して配置しましょう。
  • 機器ごとに役割を明確に分担する
    新しくWi-Fi機器を追加したとしても、ルールなく運用してしまえば同時接続台数が足りなくなります。使い道を明確に分けましょう。

Wi-Fi機器そのものをグレードアップする

台数を抑えて管理したい場合は、より高性能なものに乗り換えましょう。ここで、Wi-Fi機器を乗り換える際のポイントを紹介します。

  • 同時接続台数が必要な条件を満たしていることを確認する
    最優先の確認事項です。接続する端末全てを、Wi-Fi機器1台で全てカバーできるのがベストでしょう。また、オフィスで利用する際は業務用Wi-Fiルーターを強くお勧めします。
    詳細な解説については以下の記事をご参照下さい。⇩
  • 月間データ容量(GB)を十分に確保する
    端末接続台数が増えると、それに応じて必要なデータ容量も増加します。可能な限り大容量のものを選ぶとよいでしょう。データ容量無制限のWi-Fiが人気ですが、100GB以上の大容量で割安なWi-Fiもあります。

法人の利用の際の割安なWi-Fiについても紹介してますので以下の記事もご参照ください。⇩

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Wi-Fiの同時接続台数を考える上での注意点

端末の接続を必要最低限にする
接続台数が上限に近づくと、動画の途切れやファイル転送の遅延が発生しやすくなります。最大接続数の50%を目安に利用しましょう。例えばWi-Fi機器の最大接続数が「10台」なら、実際は5台程度に抑えると通信品質が安定します。

電波を効率的に届けやすいように設置する

Wi-Fiの電波は障害物や家電によって電波干渉が発生することがあります。
それらを防ぐポイントを紹介します。

  • 障害物を避けて設置する
    窓際やテーブルの中央など障害物が少ない場所に置くと、電波が広範囲に届きやすくなります。
  • 床から1~2mの位置に設置する
    例えば、本棚の上部や壁掛けに設置するのが良いでしょう。
  • 同じ周波数の電波を発する機器から遠ざける
    2.4GHz帯の電波干渉を避けるため、電子レンジなどとは3m以上距離をとりましょう。
  • 複数のWi-Fi機器間にも十分なスペースを設ける
    同一のフロアにWi-Fi機器を複数台設置する場合、5m以上を目安に間隔を空けましょう。

Wi-Fiの規格に合わない古い端末がないかを見直す

最新規格との互換性を確認しましょう

Wi-Fi5(11ac)以前にしか対応していない端末は、Wi-Fi6/7ルーターの性能を最大50%低下させる可能性があります。

  • 接続速度が100Mbps未満の端末は要注意
  • 確認方法
    1. 端末の仕様書で「IEEE 802.11ax/ac/n」対応を確認

改善策

  • 優先的に買い替え:業務用タブレットや常時接続するIoT機器から更新
  • 有線接続の活用:デスクトップPCなど移動しない端末はLANケーブルを使用

中継器は同時接続数を増やす機器ではない

中継器は、Wi-Fiを通信する範囲を拡大するための機器です。

中継器はルーターから離れた場所であっても通信速度を維持するための機器であり、ルーターそのものの通信速度や同時接続台数を増やすことはできないです。

もし同時接続台数を増やしたい場合は、前述したようにより多くの端末に対応した高性能なWi-Fiルーターへの買い替えや、ネットワーク構成の見直しが必要です。

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同時接続台数10台であるため、テレワークや外出先での業務において一台で安定した通信を実現し、Wi-Fi機器の管理も容易に可能です。

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まとめ

本記事では、Wi-Fiの同時接続台数について解説しました。

安定した通信の中で業務をこなすためにも同時接続台数の多さのメリット、また多すぎることによるデメリットも考えることが大切です。

接続する台数に対して最適なWi-Fiを選びましょう!

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