AQUOS wishシリーズのAQUOS wish3が2023年7月から一部キャリアで発売されました。
AQUOS wishシリーズは、エントリーモデルとして発売されているモデルです。
AQUOS wish3は、5G対応、防水・防塵機能、充実したカメラ機能などエントリーモデルながら使いやすさを両立した機種です。

この記事では、AQUOS wish3の性能や実際の写真での解説をしていきます。
動画で観たい方はこちらが参考になります。
AQUOS wish3の発売日と価格
まずはAQUOS wish3の各キャリアの発売日や価格について解説していきます。
主な内容は以下のとおりです。
- AQUOS wish3の発売日
- AQUOS wish3の価格
AQUOS wish3の発売日
AQUOS wish3のソフトバンクにおける発売日は2023年10月です。
法人向けには2023年8月に先行して発売されていました。
AQUOS wish3の価格
AQUOS wish3の各キャリアの販売価格は以下のとおりです。
| キャリア名 | 価格(税込) |
|---|---|
| ソフトバンク(在庫なし) | 21,984円 |
AQUOS wish3は、現在各キャリアで販売終了しています。
購入したい人は、中古品の購入を検討してみてください。
AQUOS wish3のスペックをレビュー
こちらの項目ではAQUOS wish3のスペックについてレビューしていきます。
取り上げる項目は以下のとおりです。
- AQUOSトリックでカスタマイズ
- 防水・防塵性能
- SIMフリー端末あり
- 環境に配慮したデザイン
- カメラ機能
AQUOSトリックでカスタマイズ
AQUOSトリックとは、AQUOSスマホをより使いやすくするカスタマイズできる機能や操作をサポートする機能です。
AQUOSトリックで確認することができる各項目は以下のとおりです。
| 設定できる項目 | 内容 |
|---|---|
| リッチカラーテクノロジーモバイル | 画面の表示と画質を用途に合わせ設定できる。 |
| ロック・ホームフォトシャッフル | 設定した順番でロックやホーム画面の壁紙を切り替える。 |
| 指紋センサーとPayトリガー | すばやくロック解除や、アプリの起動ができる。 |
| スクロールオート | 記事やSNSを自動スクロールで流し見できる。 |
| Clip Now | 画面をなぞるとスクリーンショットがとれる。 |
| ゲーミングメニュー | ゲーム中に役立つ機能が設定できる。 |
| クイック操作 | 電源キーやナビゲーションの操作設定ができる。 |
| AQUOS Home | 標準的な操作感を備えたホームアプリを起動。 |
| S-Shoin | 今までのAQUOSで慣れた方におすすめのキーボード。 |
| かんたんモード | ホーム画面のアイコンや文字を大きく見やすくする。 |
| Bright Keep | 画面点灯を自動で制御して快適に利用できる。 |
| テザリングオート | 設定した場所でテザリングを自動でONにする。 |
| インテリジェントチャージ | 充電を賢く制御して電池をいたわり長持ちさせる。 |
| ロボクル設定 | ロボクルがあなたを見つけてお話しする。 |
AQUOSトリックを起動方法は、ホーム画面にある『AQUOSトリック』アプリをタップするだけです。
防水・防塵性能
AQUOS wish3の防水性能はIPX5/7、防塵性能はIP6Xです。
それぞれの性能について詳細な内容は以下のとおりです。
| 性能名 | 内容 |
|---|---|
| 防水IPX5(噴流に対する保護等級) | 内径6.3mmの注水ノズルを使用し、約3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間注水する条件で試験し、 あらゆる方向から噴流を当てても機器の機能が動作 |
| 防水IPX7(浸水に対する保護等級) | 常温の水道水(静水)の水深1mのところに機器を沈め、約30分間放置して取り出したときに、機器の機能が動作 |
| 防塵IPX6 | 機器への粉塵の侵入が完全に防護 |
上記のような条件においては、防水・防塵性能が保証されています。
3万円台のエントリーモデルとしては、上位の保護性能が搭載されているので、長期間の利用でも壊れにくい設計となっていることがわかります。
注意点として、防水については常温の水道水でのテストに基づいた性能なので下記のような液体などでは保護性能の範囲外です。
- 温水
- 海水
- プールの水
- 温泉
- 熱湯
- 薬品
- 汗
このほか、風呂対応と記載はありますが、浴槽や入浴剤が入った水などに浸けると範囲外となってしまうので、防水性能を過信しすぎないようにしましょう。
SIMフリー端末あり
AQUOS wish3には、各キャリアからの販売モデルのほかSIMフリーモデルも発売されています。
AQUOS wish3には、デュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)が搭載されており、デュアルSIMでの利用がさらに便利です。
デュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)とは、1台の端末で2つのSIM両方で待ち受けが可能、同時に4G通信が利用できます。
2つのSIMを自動で切り替えができますが、2つ同時に電話や通信をすることはできません。
デュアルSIMでの運用をメインに考えている場合は、SIMフリーモデルを利用するのが無難です。
環境に配慮したデザイン
AQUOS wish3は環境に配慮されているポイントがいくつかあります。
AQUOS wish3では、新たにカメラ周辺や一部内蔵パーツにも再生プラスチック材が採用されるなど、本体筐体の再生プラスチック材使用率が約60%へ向上されています。
また端末を梱包する個装箱についても、再生紙の利用を拡大した上に小型でシンプルなパッケージで設計したことで紙の使用量を削減しました。
カメラ機能
AQUOS wish3のカメラには、シャープのフラッグシップモデルである『AQUOS R7』の高画質化技術を応用した新画質エンジン『ProPix4 lite』が搭載されています。
そのほか『AIオート』や『オートHDR』なども採用されており、簡単にきれいな写真が撮影できる内容です。
各機能の詳細な内容は以下のとおりです。
| 機能名 | 内容 |
|---|---|
| AIオート | 被写体によって最適なモードに自動設定 |
| オートHDR | 逆光時など状況に応じて自動でHDRオン・オフ |
| ポートレート | 顔認識によるピント合わせや、背景のぼかし量・美肌効果の強弱を調節できる |
| 動画 | フルHD録画、動画サイズや画質、データ量の設定が可能 風切り音の低減 |
| 翻訳 | Googleレンズを起動する |
| タイムラプス | 動画モードに早送りのような映像が撮影できるタイムラプスが搭載 |
AQUOS wish3は、エントリーモデルながらフラッグシップモデルの技術が応用された結果、カメラ機能も高性能化することに成功しています。
AQUOS wish3のデザインをレビュー
ここではAQUOS wish3のデザインについて、実際の端末写真を掲載していきます。
下記の項目について写真を載せています。
- 外観
- カラーバリエーション
- サイズや重さ
- ディスプレイ
外観
AQUOS wish3の外観を紹介していきます。
まずはディスプレイ面です。

つづいて裏面です。

つづいては本体上部の写真です。
こちらにはイヤホンジャックがついています。

こちらは本体右側の写真です。
この面には音量調整ボタンと、電源ボタンが配置されています。

本体左側の写真です。
こちらにはSIMカードスロットが配置されています。

つづいては本体下部の写真です。
こちらには充電や通信に使うUSBtypeCの端子やスピーカーが配置されています。

最後はカメラ部分をクローズアップしています。
レンズは一つでシンプルな作りです。

カラーバリエーション
AQUOS wish3のカラーバリエーションは、ブラック・ホワイト・グリーンが展開されています。
ワイモバイルのみ上記のカラーバリエーションに加えて、ピンクの取り扱いがありました。
各キャリアのカラーバリエーションを以下にまとめます。
| キャリア名 | カラーバリエーション |
|---|---|
| 楽天モバイル | ブラック ホワイト グリーン |
| ワイモバイル | ブラック ホワイト グリーン ピンク |
サイズや重さ
AQUOS wish3のサイズや重さは以下のとおりです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 幅 | 70mm |
| 高さ | 147mm |
| 厚み | 8.9mm 9.4mm(※SIMフリーモデルのみ) |
| 重さ | 161g |
このようなサイズ感となっており、持ちやすく誰でも使いやすいスマホであるといえます。
ちなみに一つ前のモデルであるAQUOS wish2と比べると、幅が1mm小さくなっただけなのでほぼ同じ大きさです。
ディスプレイ
AQUOS wish3のディスプレイは5.7インチ、画面解像度は1520×720です。

AQUOS wish3とAQUOS wish2のディスプレイは同じ形状が採用されているので、フィルムなどは同じものが利用できます。
AQUOS wish3とAQUOS wish2を比較
こちらではAQUOS wish3と前モデルであるAQUOS wish2を様々な項目ごとに比較していきます。
| AQUOS wish3 | AQUOS wish2 |
|---|---|
| グリーン ホワイト ブラック ピンク(ワイモバイル限定) | au・UQモバイル・ワイモバイル:オリーブグリーン、アイボリー、チャコール ドコモ:ホワイト、チャコール、ブルー、コーラル |
| 約147mm×約70mm×約8.9mm 約161g | 約147mm×約71mm×約8.9mm 約162g |
| nanoSIM/eSIM DSDV対応(SIMフリー、楽天モデル) | ドコモ:nanoSIM ワイモバイル:nanoSIM/eSIM au・UQモバイル:nanoSIM/eSIM DSDV対応 |
| Android™ 13 | Android™ 12 |
| MediaTek™ Dimensity® 700 2.2GHz×2+2GHz×6 オクタコア | Snapdragon® 695 5G Mobile Platform 2.2GHz+1.8GHz オクタコア |
| ROM:64GB RAM:4GB | ROM:64GB RAM:4GB |
| microSDXC 最大1TB対応 | microSDXC 最大1TB対応 |
| 3,730mAh | 3,730mAh |
| 約5.7インチ 液晶 HD+(720 × 1,520) | 約5.7インチ 液晶 HD+(720 × 1,520) |
| 充電時間 約130分 (各専用アダプター利用時) | 充電時間 約130分 (各専用アダプター利用時) |
| 顔認証(マスク対応) | 指紋認証 |
| アウトカメラ 約1,300万画素 CMOS F値 2.0 | アウトカメラ 約1,300万画素 CMOS F値 2.0 |
| インカメラ 約500万画素 CMOS F値 2.2 | インカメラ 約800万画素 CMOS F値 2.0 |
| IPX5/IPX7(お風呂対応)/IP6X | IPX5/IPX7(お風呂対応)/IP6X |
性能面ではインカメラ以外ではほぼ同じ内容です。
インカメラに関しては、前モデルであるAQUOS wish2のほうが800万画素のカメラが搭載されているので性能が高いです。
自撮り撮影が多い場合にはAQUOS wish2の方がニーズにマッチしているといえるでしょう。
なお、そのほかの端末が気になる方は、Google Pixel 8aとGoogle Pixel 7aの違いやOPPO A79 5GとOPPO Reno9 Aの比較をチェックしてください。
AQUOS wish3を実際にセットアップしてみた
こちらの項目ではAQUOS wish3をセットアップする方法を実際の画像を参照しながら解説していきます。
まずはスマホ端末の電源ボタンを長押して電源を入れましょう。
しばらくすると下記の画面が表示されるので、変更点がなければ開始ボタンをおして次に進んでください。

画面表示の指示にしたがってSIMカードを挿入しましょう。
eSIMなどの場合ではスキップも選択可能です。

つづいては日付と時刻を設定できる画面が表示されます。
必要に応じて設定してください。

つづいては位置情報やアップデートなどの設定をします。
こちらも必要に応じてオン・オフを選択してください。


つづいては端末のロック解除の設定をします。
AQUOS wish3では顔認証でのロック解除に対応しています。

壁紙やテキストの設定ができます。
こちらはあとから設定することもできるので、いいえを選択しても問題ありません。
このあと最終設定がはいり、ホーム画面が表示されセットアップは完了です。



ドコモモデルでは、専用の設定が追加で表示されます。
下記の写真のようにドコモ専用の初期設定画面が表示されます。
内容を確認して次へを押します。

ドコモ初期設定を進める上で、機能の利用確認が必要です。
こちらは許可をタップして、次へ進めていきましょう。


つづいてはdアカウントの設定がはじまります。
内容を確認して設定するボタンをタップしてください。

下記の写真のように、dアカウントを設定するにあたって重要事項が表示されます。
下にスクロールして内容を確認し、同意して設定するをタップしましょう。



dアカウント設定についての機能の利用確認が再度されます。
こちらも許可をタップして次に進んでください。


最後は、d払いなどそのほかの一括設定ができる項目です。
こちらはあとから設定することもできるので、今は設定しないを選択しても問題ありません。
すべて初期設定で済ませてしまいたい場合は、設定するをタップしましょう。

AQUOS wish3を購入する前の注意点
ここではAQUOS wish3を購入するときにおさえておきたい注意点を解説しています。
主な注意点の内容は以下のとおりです。
- 一部スペックダウンしている
- AQUOS wish3のケースは別売り
- 4キャリアのうちauでは販売されていない
一部スペックダウンしている
AQUOS wish3は、前モデルであるAQUOS wish2と比べて一部性能が劣っているところがあります。
わかりやすく変わっている点は、インカメラの性能です。
AQUOS wish3は500万画素のインカメラに対して、AQUOS wish2は800万画素のインカメラが搭載されています。
自撮り写真を撮ることが多い場合には、AQUOS wish2を選択するほうが綺麗な写真が撮れるのでおすすめです。
そのほかCPUの性能についてもAQUOS wish3のほうが下がっているといわれています。
CPUの性能を可視化するために行われるのが、ベンチマークテストです。
このテストで算出されたスコアを見ることで、CPUの性能を測ることができます。
下記にAQUOS wish3とAQUOS wish2に搭載されているCPUのベンチマークスコアをまとめています。
| 端末 | CPU/ベンチマークスコア |
|---|---|
| AQUOS wish3 | MediaTek Dimensity 700/340952 |
| AQUOS wish2 | Snapdragon 695 5G/402233 |
若干の差ではありますが、AQUOS wish2のCPUの方が性能が高い結果が出ています。
このように性能面ではAQUOS wish2のほうが高いところがありますが、インカメラに大きなこだわりがなければどちらを選んでも問題ないでしょう。
AQUOS wish3のケースは別売り
AQUOS wish3のケースは別売りです。
Androidスマホの中には、標準でケースがついている機種がありますがAQUOS wish3には入っていません。
ですが、AQUOS wish3には様々なメーカーからケースが販売されています。
そのため自分の好きなケースを選ぶことができる楽しみはあるスマホであるといえます。
AQUOS wish3に関してよくある質問
ここではAQUOS wish3についてよくある質問をまとめています。
主な質問内容は以下のとおりです。
- AQUOS wish3は5Gに対応している?
- AQUOS wish2とAQUOS wish3は同じケースで使える?
- AQUOS wish3のメリットは?
AQUOS wish3は5Gに対応している?
AQUOS wish3は5Gに対応しています。
5GやLTEなど対応バンドは以下のとおりです。
- 5G : n3 / n28 / n77 / n78 / n79
- LTE : B1 / B2 / B3 / B5 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B38 / B39 / B41
- 3G : B1 / B5 / B8
- GSM : 850 / 900 / 1,800 / 1,900MHz
AQUOS wish2とAQUOS wish3は同じケースで使える?
AQUOS wish2とAQUOS wish3は同じケースが利用できません。
それぞれのサイズや形状は同じですが、サイドボタンの位置が異なっています。
専用ケースはそれぞれボタンの位置も合わせて設計されているので、AQUOS wish2のケースをそのままAQUOS wish3で流用することはできません。
補足として、画面フィルムに関しては同じものが利用できるので、AQUOS wish2向けに販売されているフィルムやプロテクターでも、AQUOS wish3でピッタリ貼ることが可能です。
AQUOS wish3のメリットは?
AQUOS wish3のメリットは、はじめてスマホを使う人でも使いやすいように設計されている点です。
具体的なポイントは以下のとおりです。
- 5.7インチで持ちやすく使いやすいサイズ感
- シンプルで見やすい「かんたんホーム」画面
- AQUOSトリックで、使いやすいように簡単カスタマイズ
- 簡単に綺麗な写真が撮れるカメラ機能搭載
またAQUOS wish3は、どのキャリアでも3万円台で販売されており購入しやすい価格設定がされています。
ガラケーからはじめてスマホに機種変更する方や、お子様などのスマホデビューには特におすすめのモデルです。
AQUOS wish3まとめ
この記事ではAQUOS wish3について、性能やデザインから各キャリアの販売状況などを解説しました。
AQUOS wish3に関して抑えておきたいポイントは以下のとおりです。
- AQUOSトリック機能で、自分好みに簡単にカスタマイズできる
- 防水・防塵性能が高く長い期間でも使いやすい
- カメラ機能には、AQUOSハイエンドモデルの技術が応用された『ProPix4 lite』搭載で誰でも綺麗に撮れる
AQUOS wish3は、性能的にはエントリーモデルですが、防水・防塵機能やカメラ機能などが充実しておりはじめてスマホを持つ方にもおすすめできるモデルです。
なるべく安くスマホを買いたいけど、最低限の性能やカメラ機能は諦めたくないといった方はAQUOS wish3をぜひ検討してみましょう。

